格安のクロスバイクを買う場合は実店舗かネットで買う場合がほとんどでしょう。
特にネットで格安のクロスバイクを買う場合は注意が必要です。
サイズが合わなかったり、初期不良品だったり、買ってから後悔する人も少なくありません。
安いクロスバイクは初心者向けで敷居が低いですが、その分購入には気をつける必要があります。
この記事では格安のおすすめクロスバイクを購入するポイントについて解説していきます。
\この記事はこんな人に読まれています/
- 格安のクロスバイクの購入を検討している人
- 自転車通勤用にクロスバイクを検討している人
- ネットでクロスバイクを買う際に失敗したくない人
格安のクロスバイクを購入する注意点
5万円以下のクロスバイクは、1万円単位で信頼度が変わると思ってください。
信頼度の感覚を表にしてみました。
価格 | 購入時の信頼度 |
5万円~4万円 | 信頼度90% |
3万円台 | 信頼度80% |
2万円台 | 信頼度70% |
1万円台後半 | 信頼度60% |
1万円台前半 | 信頼度30% |
この表は、購入判断にはおおよその目安になるでしょう。
では、なぜこの価格帯で製品の信頼度の差が出てくるのでしょうか。
クロスバイクはスピードが出る乗り物なので下記の内容を見極める必要があるからです。
- 安全性=ブレーキがちゃんと効く、走行中に壊れない。
- 耐久性=消耗品をの除く全ての部品が壊れにく。
- 機能性=クロスバイクの機能がちゃんとついていること。
安全性に関しては、さすがに格安クロスバイクでもブレーキが効かない、走行中に壊れるといった事例はほとんどありませんのでご安心を。
むしろ安全性を担保するならば、それは乗り手側の問題になります。
耐久性と機能性に関して疑ってほしいのはギアチェンジ用のディレイラーという部品です。
この部品の信頼性の差が値段の差となります。
また、安いクロスバイクはタイヤがワンタッチで簡単に外せるクイックリリース機能が外されていたり、ギアチェンジの段数が少なかったりと、長い距離を走る自転車通勤用にはお薦めできない製品が多くなります。
クロスバイクを購入する際は通勤距離も考慮して選びましょう。
自転車通勤に最適な通勤距離は以下の記事で詳しく説明しています。
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実店舗で購入する場合
最近では自転車の量販店も多くなってきました。
「サイクルベースあさひ」「ダイワサイクル」などがその代表格です。
特に「サイクルベースあさひ」では1~5万までのクロスバイクを揃えています。
1万円台のクロスバイクでも信頼性が高く、店員が親切に説明してくれるので初心者がクロスバイクを買うにはおすすめです。
ただし、機能に注目すると車体の重量が重かったり、タイヤがクイックリリースできなかったりと、安価な分機能は劣ります。
なお、「サイクルベースあさひ」では、2万円後半から3万円台の製品が充実していますので、まずはその価格帯から狙ってみてはいかがでしょうか。
実店舗でも、ネット販売展開をしている量販店は価格も抑えられ、製品や品揃えが豊富なので非常に安心できます。
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ネットで購入する場合
サイズ、ディレイラーの性能、車重等の機能を追求すれば当然価格が上がります。
ネットで購入する場合でも、多店舗展開している実店舗と比べて実は価格帯と機能性の差ははほとんど同じです。
ですが、中には高機能な格安クロスバイクも販売されていたりするのでネットで販売されているクロスバイクを色々と比較するとよいでしょう。
しかし、初心者にとってネットでの購入は大きなデメリットもあります。
格安ゆえにネット購入のクロスバイクは部品がバラバラで送れられて来るので、自分で組み立てる必要があるのです。
初心者によっては自分で組み立てることはかなり難しいので、できれば組み立て済みの製品を購入することをおすすめします。
ネットの販売店によっては、格安でも組み立てて送ってくれるサービスもありますので、必ずチェックしておきましょう。
格安クロスバイクではなくブランドのクロスバイクも知りたいという方は以下の記事で詳しく説明しています。
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安いクロスバイクを購入するためのチェックポイント
まずは付属部品を見極めましょう。
それによってクロスバイク本来の性能を満たしているのか、見た目はクロスバイクだけど性能を発揮しないクロスバイクもどきなのかという点が判断できます。
自転車のサイズ
ネット購入の場合は、製品のサイズにバリエーションがなく身長が低い方には大きすぎ、逆に背の高い方には合わないサイズが販売されています。
例えば、身長160 cm 以上としか書かれていないクロスバイクがあるとします。
それは1種類のサイズしかないので気を付ける必要があるということです。
特に身長の低い方は大きすぎるサイズを購入してしまうと調整のしようがありませんので、サイズの合わない格安のバイクの購入は避けた方がいいでしょう。
ディレーラーのメーカー
ディレイラーは、メーカーによって判断できます。
世界的に有名なディレイラーブランドは日本製の「シマノ」、イタリア製の「カンパニョーロ」です。
イタリア製のカンパニョーロは格安のクロスバイクにはほぼ装着されていません。
なので、見極めるにはシマノ製のディレイラーがついているかどうかを確認してください。
シマノのディレイラーが付いていることが購入の最低条件だと理解しましょう。
ただし、全てのシマノ製が完璧かというとそうではありません。
よくあるトラブルですが、安いものはギアチェンジがしっかりと決まらず、チェーンをこすっていたり一段だけギアが入らなかったりするものもあります。
ただそういったトラブルは1万円台の格安バイクにおいては許容範囲だと思った方がいいかもしれません。
タイヤのサイズ
クロスバイクに採用されているタイヤのサイズは、大きく分けて26インチと700Cという規格サイズに分けられます。
わかりやすく表記するとこうなります。
- 26インチ=直径66㎝
- 700C=直径70㎝
26インチ
700C
格安のクロスバイクは26インチを採用している製品が多いです。
といっても格安バイクで700Cを採用しているクロスバイクも少なくないので、速く走るならば700Cサイズをオススメします。
ホイールバランス
ネット通販で買った700Cサイズ対応の1万円台前半で売られている超格安クロスバイクは、ホイールが歪んでいてブレーキパッドをこすってしまうというトラブルがあります。
ホイールを歪まずに作り上げる技術は簡単ではなく、格安になるとこのバランスがいい加減で一番用心しなければなりません。
ただし、ホイールがちゃんとしているか見極める方法はなく、スペック表でも判断できないので口コミでホイールが歪んでいるとか、タイヤがパンクしているといったコメントが書かれていたら購入を避けた方が良いでしょう。
ホイールのクイックリリース
クイックリリースはレバーとねじ込みでホイールをフレームに固定できる機能です。
特に自転車通勤やロングライドが目的の方は、このクイックリリース機能がついていないとパンク修理が速やかにできません。
一般の自転車乗りにはいらない機能ですが、本格的に自転車を乗る方にはなくてはならない機能です。
クロスバイクを乗るなら値段は高くなりますが、クイックリリース機能付きクロスバイクをオススメします。
クロスバイクで自転車通勤をするなら自転車の装備と走行時の服装にもこだわりましょう。
特に夏の服装とパンクした時の対策はしっかりと行った方がいいです。
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口コミの信頼度を確認する
アマゾンや楽天、ヤフーでのネットショッピングには必ず口コミ評価があります。
製品を買って問題があるものならば、 必ず何らかのクレームが書かれています。
クロスバイクの購入にとって書き込みは非常に参考になりますが、口コミには、信じて良い口コミと信じてはいけない口コミがありますので、その判断方法を少しレクチャーしましょう。
信じていい口コミ
嫌がらせでかかれる場合を除いてクレームの書き込みは信じていい判断材料です。
ただし、購入者の判断ミスの場合もありますので見極めが大切です。
例えば、買ったけど大きすぎて足が地面につかない等の書き込みがありますが、これは購入者の判断ミスです。
見極めたい書き込みはスペック表から判断できない要素のもの。
- ホイールが歪んでいる
- ブレーキパッドがタイヤに擦る
- ギアチェンジがちゃんとできない
- 各種ネジがちゃんと閉められず、すぐ緩む
こんな書き込みがあった場合は、そのクロスバイクは怪しい製品だと判断していいでしょう。
信じてはいけない口コミ
いいことが書かれている口コミも多いですが、ただそこには落とし穴があり、販売者側がわざと書き込んだものも多く見受けられます。
書き込まれた内容が、その製品の売りであるポイントについて褒められていたり、 スペックについて評価されていたら、 わざと書かれた可能性があるので、基本的に信じなくていいと思います。
といってもいい口コミはあまり神経質にならずに、もともと高いものを格安で見つけるのですから、妥協の範囲を想定して判断してみてくださいね。
格安クロスバイクの探し方
安さを追及するこのもいいですが、サイズと機能を考慮して、自分が希望するスペックを備えた最安値を検索する方法がオススメです。
175㎝の男性がネット販売で自分にあったクロスバイクを探す場合
- フレーム長の自分の身長に合っている
- クイックリリースが前後後輪ともついている
- ディレーラーはシマノ製
- 車体が13kg 以下
上記のような条件でクロスバイクを探してみましょう。
まずはこの商品。1万円台後半のクロスバイクです。
21Technology クロスバイク
\ポイントでお得に購入/
チェックポイントは網羅していて、アマゾンの口コミも悪い書き込みがありません。
しかし、楽天の商品紹介を確認すると、以下の表記を見つけました。
- 適応身長:約155㎝~
- 適応体重:~約80kg
結果、このバイクはフレーム長が短く175cmの身長には窮屈になって向かない可能性があると判断できます。
ただし、体重制限がクリアしていて、どうしてもという手に入れたいという場合は
写真からステムが交換できることがわかるので、ステムを長くして対応するともしかしたらいい買い物になるかもしれません。
さらに調べてみると、3万円台で175㎝の男性にもぴったりなサイズのクロスバイクを見つけました。
NESTO ヴァカンゼ2B クロスバイク
\ポイントでお得に購入/
このメーカーはサイズバリエーションもあり、チェック項目は全てクリア。
口コミはヤフーショッピングで確認できました。
さらにプラスアルファのポイントとして車体重量がなんと10kg台と、値段の割に軽いクロスバイクを見つけることができました。
まさに、これがネットで商品を探す付加価値です。
このように、皆さんの予算内の金額で最良のクロスバイクを見つけてみてはいかがでしょうか?
5万円以下のおすすめクロスバイクはこちらから探せます。
\ポイントでお得に購入/
クロスバイクで自転車通勤をすると雨の日はどうすればいいのか心配になりますよね。
雨の日の自転車通勤で気をつけるポイントについては以下の記事で詳しく説明しています。
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まとめ
有名ブランドのクロスバイクは、格安クロスバイクの扱う各種部品と違い、信頼の置ける部品を使っています。
その差は乗り心地に直結します。
可能であれば、試乗ができる専門店や高価なクロスバイクを乗っている人にバイクを借りて乗り比べてみてください。
乗り心地が全く違うので、やはり値段相応ということを実感してしまいます。
でも、それは仕方ありません。
まずは初心者向けの安いクロスバイクを乗りこなし、自転車通勤やロングライドを続け自転車の楽しさを知っていくうちに格安クロスバイクを卒業し、次はもっと良いバイクに乗り換えていきます。
それは自然な流れです。格安クロスバイクは自転車の楽しさを認識する第一歩になるでしょう。