外資系に転職して後悔する3つのパターンと失敗しないための対策

今回は『外資系企業』の実態に迫る記事です。

外資系に関する情報は全体的に少ないですが、あこがれを持って転職したいと考えている人も多いですよね。

この記事では、外資系に転職したことで後悔するパターンを紹介するとともに、未経験から外資系に転職する時に気を付けておきたいポイントをご紹介します。

 

\この記事はこんな人に読まれています/

  • 未経験から外資系へ転職したい人
  • 中途採用で外資系に入社して働いている人
  • 海外企業の求人の特徴を知りたい人

 

外資系企業に対する転職前のイメージ

早速ですが、皆さんは『外資系企業』と聞くとどのようなイメージを持っていますか。

よくあるイメージは概ねこのようなものではないでしょうか。

 

  • 年収が高い
  • 簡単にクビを切られてしまう
  • フラットな組織とドライな人間関係
  • 結果さえ出せば自由な働き方ができる

 

年収が高い

外資系と言えば高い年収がもらえるというイメージがあります。

効率的な働き方でキッチリ働き、高い給与を頂く。

都心の高層マンションに住み、休日は設備の整ったジムで体を鍛え、また翌週の仕事に備える。

ドラマや映画などでよく見るシーンが思い浮かびます。

 

簡単にクビを切られてしまう

徹底的な成果主義により機械的に評価されるイメージもありますね。

成果が出せなければ即クビにされてしまう。

日系企業に比べると、外資系企業は雇用の面において不安定さがあると考えられています。

 

フラットな組織とドライな人間関係

外資系はフラットな組織だというイメージがあります。

職場の人間関係はあくまでビジネスを円滑にするもので、プライベートも大切にできそうな雰囲気があります。

欧米のドラマでも家族と過ごす時間を大切にするビジネスマンがよく描かれていますよね。

 

結果さえ出せば自由な働き方ができる

自分で仕事の進め方を考え、結果さえ出せば自由な働き方ができると想像している人も多いでしょう。

毎日会社を往復せずに、働く場所や時間を自由に選ぶことができるイメージがあります。

一人一人がマイクロマネジメントされず、大きな裁量権を持って仕事を進めることができそうです。

大手転職サイト(マイナビ) にも同様の情報がまとまっています。

 

外資系に転職して後悔する3つのパターンと口コミ

外資系に転職して後悔する3つのパターンと口コミ

上記のイメージは当たっているとも、外れているとも言えます。

外れていると考えている人は、外資系に転職して後悔していることでしょう。

ネット上の口コミも参考にしながら、後悔するパターンをご紹介します。

 

  1. 年収が思ったほど高くない
  2. 上司からのプレッシャーやパワハラ
  3. 長時間労働が常態化している

 

年収が思ったほど高くない

初めから少しショックな意見ですが、年収が思ったほど高くないということです。

雇用面のリスクに比べ相対的に年収が低く感じることが大きな理由の一つです。

中途採用で転職する場合は、入社時に年収交渉があると思います。

どの程度の実績を出せばどの位の報酬が得られるかということについてはシビアに交渉すべきです。

外資系の求人の多くは日系企業のように退職金制度が存在しないことが一般的です。

年俸制で手当てがなく、昇給がほとんど見込めないことも実は特徴だったりします。

入社してよほどのパフォーマンスを出さない限り、転職時点の年収から上がらない(下がることはある)ことはよくあります。

その代わり、転職を繰り返すことでポジションや年収が上がるケースが多いです。

また、元居た会社に戻ることもよくある話です。(出戻り

 

A社(主任クラス:年収700万円) ⇒ B社に転職(課長クラス:年収900万円) ⇒ 元居たA社(部長クラス:年収1,200万円)

 

このように間に一社挟んで元居た会社にポジションを上げて戻るといったことも、外資系企業では当たり前にあります。

また、外資系企業はインセンティブ制の給与であり、提示される年収は100%業績達成をした場合の年収です。

額面年収だけに踊らされず、インセンティブの割合や年収以外の収入ポイントについてしっかりと調べておくことをオススメします。

 

年収が思ったほど高くないと感じている人たちの口コミ

 

とにかく安い。給与を上げるには役職をあげないと難しいです。最初の入社時に給与の交渉をしないと、あとあと痛い目にあいます。

(40代/製造)

引用:カイシャの評判

 

目標が非常に高く設定されるため100%達成することは容易ではなく、売上が絶不調だとボーナスはほとんど出ない事態となる。

(30代/製造)

引用:カイシャの評判

 

給与が全く上がらない。評価基準が不明瞭でありかつ毎年変化する。定量的な指標となるノルマは毎年倍々に増えているが、目標を達成しても給与が上がることはない。一方で定性的な評価の指標は上司によってまちまちで、恣意的に評価されている感を否めない。

(30代/製造)

引用:カイシャの評判

 

上司からのプレッシャーやパワハラ

外資系は人事部よりも現場の上司に圧倒的な人事権があります。

あなたの人事上の命運を握るキーパーソンは直属の上司です。

それ位上司の裁量が大きいので、過度なプレッシャーやパワハラを受けやすいのも外資系の特徴です。

上司もその上司から厳しく成果を管理されていることも相まって、厳しい圧力が発生しやすいのです。

とはいえ、グローバル企業ではハラスメントに関する窓口や担当部署が設置されていることがほとんどです。

パワハラなどを受けた場合はそういった部署にもちろん相談することは可能です。

しかしながら、基本的に激務な労働環境であることが多く、業務をこなすことで精いっぱいで相談する余裕がある人ばかりではありません。

外資系は良くも悪くも流動性が高いので、結果的には我慢して耐え忍び、どこかのタイミングで他社へ転職する人が多いです。

 

上司からのプレッシャーやパワハラを感じている人たちの口コミ

 

とてもハードな仕事にも関わらず評価が低く留まり、評価を上げようとすると精神的な重圧になったり、私生活を削ったりすることになる人は多い。

(30代/コンサル)

引用:カイシャの評判

 

女性/男性での仕事の内容や量などに違いはありません。それは育児中などでも同様で通常と同様の成果を求められるため、人によってはかなりハードになります。

(30代/Web)

引用:カイシャの評判

 

ハイパフォーマンスカルチャーと呼ばれる成果主義があり、長期的に社員を育成していくことはない。実績が出せない場合はすぐに評価が悪くなり、給与の減額はドラスティックにされる。1年、1年が勝負と感じる。平穏で安泰な人生プランの実現には適さない会社である。50歳まで在籍できると勝ち組といわれるような会社である。

(50代/コンサル)

引用:カイシャの評判

 

長時間労働が常態化している

外資系企業には勤怠管理という概念がほとんど存在しません。

裁量労働制を取り入れている企業が多く、仕事をする時間は各人の判断に委ねられます。

外資系企業では長時間労働は仕事ができない人とみなされます。

しかし徹底した成果主義であることは変わらず、簡単に達成できる目標を設定されることはまずありません。

つまり、成果を出すために陰ながら長時間労働をしている人の割合が高いということになります。

特にチームワークで仕事を進めるような業務は、長時間労働になりがちです。

 

長時間労働が常態化している人たちの口コミ

 

自分で時間を調整できるということは残業もしかりである深夜のテレカンや20時を超えてからの会議など、なんでもありだった。

(40代/IT)

引用:カイシャの評判

 

ワークライフバランスよりも業務優先で深夜残業なども仕方ない、当然だという風土がある。就業時間は社員一人ひとりがシステムに入力する自己申告制なので、正しく入力されているかは疑問が残る。緊急時は帰宅後や休日であっても会社貸与携帯に電話がかかることは普通。

(30代/IT)

引用:カイシャの評判

 

外資系でアメリカ系なので欧米との会議があると日本は真夜中の会議参加をやむなしとされ、夜中でも強制的に参加せねばいけないことがある。

(50代/IT)

引用:カイシャの評判

 

未経験から外資系に転職するときに知っておきたいこと

未経験から外資系に転職するときに知っておきたいこと

続いては、外資系未経験の方で初めての外資系にチャレンジしようとしている方に、覚えておいていただきたいことをご紹介します。

 

仕事に人が割り当てられる

日系企業の多くは人に仕事が割り当てられます。

様々な部署で幅広いキャリアを形成するのも、日本企業ならではの人事制度です。

ところが外資系は全く逆です。

仕事に人が割り当てられるという考えです。

外資系でクビが多いと言われる一つの原因です。

仕事に人が割り当てられるので、その仕事そのものの必要性がなくなれば、その仕事を割り当てられていた人も不要になるということです。

この考え方が理解できないと外資系では相当苦しい思いをすることになります。

 

試用期間や労働基準法は日本のルールが適用される

外資系企業とはいえ、日本法人は日本の法律に従う必要があります。

試用期間中に解雇事由に該当しない理由でクビにすることや、労働基準法を遵守しないことは違法行為です。

こうした点は日系企業と同じルールが適用されるので安心して下さい。

 

これまでの組織の文化や仕事の進め方はいったん忘れること

外資系は日系企業と全く異なる考え方や文化であると思っていた方がよいです。

実際は全くの異世界というわけではありませんが、やはりスピード感や仕事のプロセスなど異なることが多いです。

意思決定の仕方や、業績の評価方法も日系企業とはかなり違います。

日系企業で養った感覚をそのまま外資系企業で活かそうとすると失敗する可能性が高いです。

従って、これまで所属してきた日系企業の文化や仕事の進め方は、いったん忘れて下さい。

外資系での仕事の進め方に慣れてからでも、過去の経験を発揮することは十分に可能です。

 

後悔しない外資系への転職方法

後悔しない外資系への転職方法

今回の記事では外資系に転職して後悔するポイントについてまとめています。

そこで、後悔しない外資系への転職を実現するための方法をいくつかご紹介します。

 

転職エージェントを利用する

外資系と言われる海外企業の多くは日本株式市場では非上場企業です。

そのため、公開情報から得られる情報はごくわずかです。

また、外資系の求人で価値の高い求人のほとんどは『非公開求人』です。

非公開求人は転職サイトでも閲覧することができません。

『転職エージェント』に登録してこそ初めて入手できる情報となります。

また、転職エージェントは求人紹介から年収交渉まで転職活動を全般的に無料でサポートしてくれます。

外資系企業への転職は、転職エージェントを必ず利用しましょう。

 

口コミサイトで事前に情報収集する

口コミサイトで事前の情報収集をすることもオススメです。

また、自分の周りに外資系で働いている人がいない人は、TwitterなどのSNSを利用してみるのもオススメです。

外資系で働いているアカウントをフォローしたり、仲良くなってDMで質問してみるとよい情報を入手できるでしょう。

外資系に転職したいなら、このくらいの行動力があって然るべきです。

 

リファラル採用制度を活用する

リファラル採用という言葉を聞いたことがない人もたくさんいらっしゃるでしょう。

この制度は、いわゆる『知人からの紹介(推薦)』という枠で採用に応募する仕組みです。

外資系企業ではごく一般的な制度です。

リファラル採用は、応募者にも採用企業にもメリットがあります。

 

【応募者のメリット】

・面接の前にカジュアル面談で企業の雰囲気や業務を知ることができる
・筆記試験など、一部の採用プロセスの免除を受けることができる

【採用企業のメリット】

・社員の推薦があるため、ある程度の信頼性が備わった応募者を面接することができる
・ジョブマッチングを事前に行うことで、入社後のギャップを減らすことができる

このように良いことづくしの制度なのです。
もし周囲に外資系で働いている友人・知人がいれば、リファラル採用を実施しているか相談してみて下さい。
外資系には外資系に適した転職方法があります。
上記の方法を駆使して外資系に転職することができれば、きっとあなたの希望が大きく叶えられることでしょう。

おすすめ記事

\FOLLOW US/