転職で適性検査がボロボロでも受かることはある?対策はどう行う?
転職時の選考フローには、面接以外にも書類審査や適性検査が設けられていることも多いものです。
適性検査といっても性格診断のようなものから基本的な数学力・英語力を問うようなものまで性質はさまざまで、どう対策すればいいか分からない人もいるでしょう。
今回は、適性検査がボロボロでも受かる可能性はあるのか、検証していきます。
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適性検査がボロボロでも、受かる可能性はある!
結論、適性検査がボロボロでも受かる可能性はあります。
その理由は、適性検査を設けている理由が会社によって異なるからです。
例えば、進学塾や予備校に転職するのに小中学校の基礎的な問題が解けないようでは問題ですし、英会話スクールに転職するのに英語がほぼ使えないのでは話になりません。
一方で、正当率よりも問題に向き合う姿勢を評価する会社もあります。
100問解いて50問間違っている人と、2問解いて1問間違っている人は同じ50%の正答率ですが、限られた時間で100問にチャレンジする胆力と、慎重にやりながらも半分間違えている人とでは、前者の方が高い評価を得られるでしょう。
同じように、100問解いて80問間違えたのでは「よく確認せず突っ走ることがあるが、積極的なタイプ」と思われ、50問解いて50問正解したのでは「慎重だがミスの少ないタイプ」と思われます。
どんなタイプを会社が求めているかによって、合否の結果は変わってくるのです。
禁忌肢問題にだけは要注意!
学力診断ではなく性格診断の要素が強い適性検査では、基本的に正誤はあまり問われません。
しかし、絶対に間違えてはならない「禁忌肢問題」には注意しましょう。
この問題で誤った回答をしてしまった場合、どんなに優れた人材であっても人間性に問題があると判断され、選考に落ちる可能性がグンと高まります。
ひとつ、例題を出しておきましょう。
退勤後の夜22時、卸した商品にミスがあって業務が止まり、トラブルになっているとクライアントから連絡があった。
このとき行ってはいけないものをひとつ選べ。
1.即座にクライアントに連絡し、詳細を聞く
2.上司に連絡し、対応策を相談する
3.優先度を上げ、明日の朝一番で対応するようメモしておく
4.替えの商品がある場合、すぐに替えを持って客先へ出向く
この問題の答えは、「3」です。
優先度を上げなければいけないことは一目瞭然ですが、業務が止まってトラブルにまで発展しているにも関わらず、何のアクションも起こさず朝にまで持ち越すのはNGです。
例えどうにもすぐ対応できない場合であったとしても、上司や同じチームの同僚に情報共有したり、とりあえず先方に一本連絡を入れたりする必要があるでしょう。
基本的な報連相(報告・連絡・相談)のスタンスが身についているかを判断するための禁忌肢ですので、ミスは絶対に避けたいポイントです。
基本的な一般教養はSPIレベルで十分
基本的な一般教養を見直したいであれば、新卒採用でよく使われるSPI対策をしておきましょう。
小中学校で習う基本的な数的処理能力などを総合的に復習できます。
SPI専用の対策参考書やアプリも数多く存在しますから、スキマ時間を使って面接前に見直すだけでも十分効果がありそうです。
■まとめ:適性検査は「受験」ではない!しかし、最低限の対策は忘れずに
適性検査は、受験のように点数で足切りしたり学力重視で選抜にかけたりするためのものではありません。
「適性」検査の名の通り、あくまでも自社の求める人物像に合っているかを判断するためのものですので、余り気負わずチャレンジしましょう。
しかし、基本的な学力に不安があるのであれば、最低限の対策をしてから臨むのが理想です。
後悔することのないよう、まずは全力で取りかかりましょう!