WEBディレクターの仕事内容|大変な仕事と言われる要因を解説

WEBディレクターを目指そうとしている人は現職がデザイナーかコーダー、もしくは営業担当者だったりするケースが多いです。

WEBプロデューサーはWEBディレクターの更に上の上流工程を担当するので少し業務内容が異なります。

今回はWEBディレクターとは?どんな仕事内容なのか?どんなWEBディレクションスキルが必要なのか?をまとめてみました。

 

\この記事はこんな人に読まれています/

  • WEBディレクターになるためのスキルを知りたい人
  • WEBディレクターの業務内容を知りたい人
  • WEBディレクションの内容を知りたい人

 

ーこの記事の監修者ー

ホームページショップ渡邊 一弘(わたなべ かずひろ)
株式会社HomePageShop 代表取締役
コーポレートサイト→https://hp-shop.co.jp/

1979年生まれ。カリフォルニアに留学後、札幌から名古屋へ活動拠点を移し、ソフトウェアの開発会社に就職。その後独立起業をし、年間200サイトの構築を実現する。近年では、企業のコンサルティング業務の相談もうけ、大企業から中小零細まで様々なソリューションを提供している。

 

WEBディレクターとは

WEBディレクターの業務内容は以下の通りです。

 

クライアントとWEBデザイナー・コーダー・エンジニアの間に立ち、営業担当者、もしくはプロジェクトマネージャーから与えられた成果物の構築に関わる進行管理役及び調整役を行います。WEBサイト制作の進行管理者=責任者がWEBディレクターです。
WEBディレクターがコンテンツの方向性を間違えると、最終的に出来上がる成果物(WEBサイト)がクライアントの望む仕様にならないことがあります。
WEBディレクターの指示によってWEBデザイナーやコーダーが作業を行うため、クライアントと意思疎通を行いながらプロジェクトを進めていきます。
建設業界でいうところの現場監督のような役割ですね。
もちろんクライアントの意向を汲み取りながら、現実的な仕様に基づいてサイトを構築していきます。
案件の規模にもよりますが、同時に抱える件数は月に5件から10件程度です。
月に10件以上の案件を抱えるスーパーディレクターもいますが、納期遅延などのリスクを抱えるので一般的には少し余力を持った案件管理をするケースがほとんどです。
大規模な制作案件の場合はその案件だけに注力することもありますが、どのWEB制作会社でもだいたい1人のディレクターが複数の案件を同時に抱えます。
WEBディレクターとしてスキルを重ねるとフリーランスとして独立することも可能です。
WEBディレクターは人材市場でも市場価値が高いため、報酬単価も高い傾向があります。
フリーランスのWEBディレクターとして仕事をするなら以下の記事が参考になります。
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WEBディレクターの仕事内容

WEBディレクターの仕事内容は大きく分けて4つあります。

 

  • クライアントの窓口に立つ
  • ワイヤーフレームの作成
  • デザイナー・コーダーへの指示出し
  • スケジュール及び進行管理

 

実際はサイト制作に向けた様々な調整役をこなすので、対応業務範囲は幅広いのですが、特に大事な業務内容について説明します。

 

クライアントの窓口に立つ

通常WEBサイト制作を受注すると、受注側と発注側で窓口に立つ担当者を決めます。

受注側の窓口に立つのがWEBディレクターです。

基本的には窓口の担当者同士でやりとりを行い、サイト制作を進行していきます。

イレギュラーのケースとして、デザイナーが打ち合わせに同席することもあるのですが、一般的には受注側の制作窓口を一本化した方が業務効率がいいので原則WEBディレクターが打ち合わせに参加します。

また、規模の大きいプロジェクトの場合はWEBディレクターの他にプロジェクトマネージャーがつきます。

プロジェクトマネージャーは直接クライアントとのやりとには参加しませんが、案件がスケジュール通り進行しているのかを管理しています。

規模が大きいプロジェクトほど、納期遅延による損害賠償のリスクも高まるので、複数人でプロジェクト管理を行います。

ディレクターはクライアントとの窓口として電話・チャット・メール等様々な手法で連絡を取っていきます。

最近はチャットワークのようなビジネス用チャットツールの使用もかなり増えています。

 

ワイヤーフレームの作成

ワイヤーフレームという言葉が聞きなれない方も多いと思います。

ワイヤーフレームとはサイトをデザインする前のフレームで、コンテンツやデザインの配置を決める間取り図をイメージするとわかりやすいかもしれません。

 

デザインに入る前のサイトの骨組みで、以下のような画像を指します。

 

 

ワイヤーフレーム

画像出典:WEB幹事

 

ワイヤーフレームを一言で表すなら「デザインの下書き」。本番で公開するデザインの素(もと)になるもので、ホームページ作成時は必ずと言ってもいいほど準備します。

「ワイヤー(線)」と「フレーム(骨組み)」を語源とするワイヤーフレームは、画面上の「どこになにを」配置するのかを示しています。ホームページをデザインする過程で、本番用デザインの「設計図」として利用します。
このワイヤーフレームをクライアントの要望に合わせて作成し、デザイナーやコーダーに指示書として提出します。

 

ワイヤーフレームを受け取ったデザイナーがサイトのデザインを行い、デザインを元にコーダーがコーディングを行います。

ただし、制作会社によってはこのワイヤーフレームを作成せず、参考サイトやデザインテイストのヒアリングを行い、ワイヤーフレームの工程を飛ばしてデザイン制作に入るWEB制作会社もあります。

実は僕の会社はそのパターンです。ワイヤーフレームを作成してもデザインがないからイメージできないって声も以外と多いです。

ただし、ワイヤーフレームを作るのか作らないのか、作るならどのレベルまで精度を高めて提出するのかなどはWEB制作会社によって異なりますので、色々なパターンがあります。

 

デザイナー・コーダーへの指示出し

この指示出しがとても重要になります。

ダメなWEBディレクターの特徴は以下の3つです。

 

  1. クライアントのイエスマンになってしまい無理な要望も受けてしまう
  2. 無理なスケジュール調整を行い、制作チームの納期に負荷がかかってしまう
  3. クライアントと意思疎通ができず修正回数が増えてしまう

 

逆に言うと、この3つがしっかりと出来ていれば優秀なWEBディレクターといえるでしょう。

ディレクターはクライアントよりも実際に出来上がるWEBサイトのイメージが出来ているはずで、クライアントの要望が目的やコンセプトと矛盾した時にちゃんと指摘できることが大事なんです。

制作チームへの指示出しも明確且つ的確に指示を出さないと、修正回数が増え、よけいな工数がかかるために利益率が下がってしまいます。

特にデザインの指示出しは感覚だけで伝えるとミスリーディングを起こすので、参考サイトの共有や、カラーコードの共有など、出来るだけ具体的に意思疎通を行う必要があります。

 

スケジュール及び進行管理

スケジュール管理もWEBディレクターの重要なスキルです。なぜならどんなにデザインがよくても、どんなにコンテンツがしっかり作られていても納期が遅れたら全て無意味になってしまうからです。

クライアントの信用は失い、最悪の場合違約金の支払いが発生します。

それくらい納期というのはシビアに考えないといけません。

実は、この納期を守るというのができないWEBディレクターが多いのが現状なんです。

納期が遅れる理由はだいたい決まっています。

 

  1. クライアントからの素材提出期限が遅れる
  2. デザインの確認に時間がかかる
  3. 修正回数が想定よりも増える
  4. 後から追加で作業が発生する(でも納期は変らず)

 

上記の4つが主なスケジュール遅延の要因です。これは制作案件あるあるで、かならずWEBディレクターがぶつかる壁です。

僕はかれこれ10年以上WEBディレクションやWEBプランニングをしているので上記4つの現象が発生しても解決策をしっていますが、新人のWEBディレクターは日に日に迫ってくる納期に怯えながら、進行管理をしています。

進行管理というと簡単に聞こえますが、想定外のトラブルもよく発生しますので、実は1番WEBディレクションで難しいのが進行管理なのです。

 

仕事ができないWEBディレクターにならないために、自分のスキルを客観的に見る癖をつけるとよいでしょう。

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いきなり進行管理ができるようになるのは難しいので、まずは即戦力になるためにWEB業界専門のビジネススクールに通うのも1つの選択肢です。

ビジネススクールに通ったからといって知識やスキルが必ず習得できるワケではありませんが、未経験よりは確実に優位に立つことができます。

ビジネススクールと聞くとハードルが上がるかもしれませんが、今後の長い自分のキャリアを考えたら早めにジョブチェンジの準備をすることを推奨します。

 

WEBディレクタ−になるためにWEB業界を理解することから始めましょう。

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type転職エージェント

「Web業界」て何でしょうか?定義はもちろん、歴史やこれまでの流れ、今後の可能性・展望など。詳しい方には「今さら感」満載…

 

どんな人がWEBディレクターに向いてる?

 

ズバリ!まめな人です。几帳面な人です。

納期とクオリティの担保が求められますので、感覚で行う仕事ではありません。

でも、他にも向いてる人がいます。

具体的にまとめるとポイントは4つです。

 

  • スケジュール管理が得意な人
  • コミュニケーションスキルが高い人
  • 事前にリスクを察知できる人
  • 相手の痒いところに手がとどく人

 

スケジュール管理が得意な人

時間管理も立派なスキルだと思っています。よく周りにいませんか?毎回時間を守らない人。そういう人は絶対WEBディレクターをやってはいけません。かなりの高確率で納期遅延を発生させます。

スケジュール管理というのは

 

  • デザインの進捗
  • コーディングの進捗
  • 素材提出の進捗
  • 全体スケジュールの進捗

 

など、複数のタスクを同時平行で管理することを指します。

例えばデザインの制作期間が伸びてしまった場合は、最終納期から逆算してどの作業を後回しにして、どの作業を先に平行して進めるかなど、全体調整をすることもあります。

あくまでも納期をまもり、成果物(WEBサイト)を納品するのがWEBディレクターの仕事なので、スケジュール管理が得意な人はWEBディレクターの適正があります。

 

コミュニケーションスキルが高い人

プロジェクトを進行させるメンバーの中で、もっとも人とコミュニケーションを取る立場がWEBディレクターです。

クライアント、制作チーム、営業担当、自分の上司など、関わる全ての人の中心にWEBディレクターはいます。

コミュニケーション能力が高くても、クライアントの要望を的確に捉え、制作チームに伝えることが出来なければそれはコミュニケーション能力が高くてもWEBディレクターの能力としては不合格になります。

WEBディレクターに求めるのは以下の要素です。

 

コミュニケーション能力=ヒアリング力
相手が伝えたいことをしっかりと形にするためにミスリーディングをしてはいけないのです。
ヒアリング力が高ければ、相手も信頼してくれますし、何よりもプロジェクトが非常にスムーズに進みます。
プロジェクトがスムーズに進めば納期遅れの心配もありませんし、修正回数が増えることもありません。
全員ストレスを抱えることなく納品をすることができます。

 

事前にリスクを察知できる人

これは正直経験が必要かもしれません。

場数を踏まないとどこにリスクがあるのかがわからないからです。

僕も3年目くらいでやっとプロジェクトの中で、どこがリスクになるのか、どのリスクを事前に対応すればいいのかというのが分かりました。当然色々な失敗を経験しないとリスク察知は出来ないと思います。

なので、失敗を恐れず何事もまずは経験することが大事です。また、見習い時代であればまずはサブディレクターとしてプロジェクトに参加すると思いますので、先輩WEBディレクターの仕事を見ながら覚えるのがいいと思います。

 

相手の痒いところに手がとどく人

これは正直センスです。

クライアントの表情を見ながら、「あれ?この提案刺さってないな」と思えるか、思えないかの差です。

実際の打ち合わせでは相手の表情や間に気を配り、メールでは文章から感情を読み取る能力です。

また、話が噛み合っていない時に正しい回答をして、打ち合わせの軌道修正を行うこともWEBディレクターには求められます。

というか、これができたらWEBディレクター以外のどんな仕事でもキャリアアップできると思います。

それくらい習得が難しいかもしれませんが、もともと相手に気を配れる人であればすぐに感覚を掴めると思います。

 

未経験からWEBディレクターを目指すには

未経験からWEBディレクターになるには自分の適正を見極めて、自分のスキルを理解してくれる転職エージェントや未経験でも募集している求人サイトなどを探す必要があります。

 

未経験からWEBディレクターを目指すための転職エージェントや転職サイトについては以下の記事で詳しく説明しています。

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まとめ

いかがでしたか。WEBディレクターの仕事内容を大きく分けて4つ紹介しました。

自分にはWEBディレクターが向いているのか、この記事で参考になれば幸いです。

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