出世の落とし穴とは?出世に隠されたデメリット6つ
出世と聞くと、キラキラした前途あるキャリア・周りからの高い評価・仕事へのやりがい・充実した待遇などをイメージし、ポジティブな印象を持つひとが多いのではないでしょうか。
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一方、最近は「出世に興味がない」「出世したくない」と感じるひとが増えているという声も耳にします。
今回は、出世に隠されたデメリットを紹介しながら、落とし穴となるポイントを解説します。
■労働時間が増える
場合によっては、出世することで労働時間が増えるケースがあります。
自分に課せられた仕事に加えて部下のマネジメントをしたり他部署との調整を担ったりすることも多く、純粋に業務量が増えることを負担に感じるひともいるでしょう。
残業や休日出勤をすることにストレスを感じることも増え、ワークライフバランスを損なう可能性があります。
■トラブル対応が増える
部下が何かミスをしたときや会社としてクライアントに謝罪しなければならないとき、矢面に立つのは管理職です。
出世して管理職になることで、自分が引き落としたミス以外のシーンで頭を下げなければいけないことも増えるでしょう。
ときには早朝や深夜にトラブル対応するようなことも出てきます。
部下のミスは自分のミスと考えられる胆力が求められそうです。
■雇用保険から外れる
執行役員や取締役など会社の幹部にまで出世した場合、雇用保険の加入対象から外れてしまいます。
事業主との雇用関係にあり、事業に従事することで収入を得ているひとが雇用保険の対象になしますから、「雇用されていない」立場になった以上、資格喪失の手続きをする必要があります。
部長など会社の使用人と兼務している場合や、役員報酬以上の労働報酬が与えられている場合は雇用保険に加入できますが、万が一の失業リスクに備えて蓄えは増やしておく必要があるでしょう。
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■思った以上に給料が上がらない
出世することで給料や待遇は上がる傾向にありますが、課せられる責任やストレスと見合ったものであるかは慎重に判断する必要があります。
せっかく出世しても給料が僅かに上がっただけであったり、給料が上がるメリットよりも業務負担が増えるデメリットの方が多く感じられたりする場合、モチベーションが低下してしまいます。
あらかじめ自社のキャリアモデルをチェックしたうえで、待遇や働き方を見直す必要がありそうです。
■現場に出る機会が減る
管理職になると、マネジメントや経営が仕事になるため、現場に出ることが少なくなります。
現場でプレイヤーとして働き続けたい職人肌のひとにとって、ずっとオフィスにこもって会議したり取引先との折衝に大半の時間を割いたりすることはストレスになり得ます。
ずっと現場に出て技術とノウハウを身につけたい場合、そのようなことを叶えながら給料や待遇がどこまで上がるのか、チェックしておくのが理想です。
■社内競争が過激化する
会社によっては、立身出世を巡って社内競争が激化する場合があります。
次に誰が社長になるのか、どんな部署を任せられるのかで社内の立ち入りが変わり、人ごとにグループを組んで派閥化して争うこともあるでしょう。
企業の成長やクライアントへの貢献以上に社内外交に尽くす時間が増え、徒労感を覚えることも少なくありません。
いい意味でライバル関係を楽しめるひとにとってはいい環境ですが、腹の探り合いが苦手なひとは注意しましょう。
■まとめ:出世は必ずしも素晴らしいものではないかも!?
ひと昔前は、組織人である以上出世欲があるのが当たり前とされていました。
しかし近年は働き方の多様化に焦点があてられるようになり、出世を目指すひとも、出世せずワークライフバランスを重視するひともいることが分かってきています。
自社で出世するメリットやデメリットを見極め、自分に合った働き方ができるよう工夫していきましょう。