営業マンにも様々な役職があります。
どの業界でもどの職種でも役職というのは存在しますが、特に営業マンは明確な階級(役職)が存在します。
営業マンは数字が命ですから、役職というのは言わば名誉の証のようなものです。
ただし、注意しなくてはいけないのはその役職は一部を除いて現職でしか通用しないということです。
転職をすると、マネージャークラス以上であれば同等のポジションで転職がしやすくなりますが、マネージャークラス以下だと新しい会社でゼロから営業成績を積み上げる必要があります。
まずは営業マンの役職の全体像を把握して、自分のキャリアに必要な役職な何かを見つけていきましょう。
\この記事はこんな人に読まれています/
- 営業職でこれから役職を上げていきたい人
- これから営業職をやるけど役職の種類がわからない人
営業マンの役職
営業マンの役職数は会社によってバラバラですが、大きく分けると7つに分類されています。
ただし、事業部長以上は単なる営業職の領域を超えて、事業領域に達しているので営業の役職と呼ぶにふさわしいかは判断が分かれるところではあります。
営業マンの役職はプレーヤーから出世すると管理職になり、部下のマネジメントがお主な役割になってきます。
業界でいうと、WEB系、広告系、ソリューション系、人材系など、即決を求められる業界及び商材にフォーカスしています。
一般職
一般職の主な業務内容は以下の通りです。
- テレアポ
- テレアポリスト作成
- 飛び込み訪問
- 営業資料作成
- 自己アポ営業
- 自分だけの予算達成
まず、新卒も中途も最初は一般職からの採用となります。
引き抜きやヘッドハンティング、縁故採用以外での入社はほぼ一般職からのスタートでしょう。
業務内容は会社によって大きく変わります。
所属する会社のマーケティング手法によりますが、まだまだテレアポで商談を獲得している会社は多いです。
もちろんWEBマーケティングで見込み客の獲得をしている会社もいますが、大半の営業会社は地道にテレアポしています。
BtoC向けの不動産営業は、いまだに飛び込み営業を行なっている会社もありますね。
原則として一般職はチームリーダーやマネージャーが訪問するアポイントの生産が仕事です。
ひたすら上長のアポを生産することが求められますが、自分のアポが誰も訪問できなかったり、上長から許可が出た場合は自己アポ自己営業をすることができます。
この、自分で入れたアポイントをいかに受注するかによって役職が上がるスピードが変わります。
チームリーダー(主任)
チームリーダーの主な業務内容は以下の通りです。
- 部下のマネジメント
- 部下が入れたアポイントの営業
- 部下の数字を含めた予算達成
チームリーダーは2人から3人の部下(一般職)を抱え、部下の数字と自分の数字を含めた合計の予算を毎月追うことが多いです。
自分だけが達成すればいいのではなく、部下の達成も目標となるので、小規模ですが部下のマネジメントが必要です。
部下が入れたアポを受注できなければ信用は下がり、自分のチームの数字も下がってしまう為、一時的にチームリーダーになっても結果が出ずにまた一般職に戻るケースも多いです。
最低3ヶ月間は自分のチームを達成させることが1つの目標設定ラインとなるでしょう。
プレーヤーとしての登竜門的な役職として考えている会社が多いです。
また、営業マンとしてのキャリアを積むには最低でも今の会社でチームリーダー以上は目指したいところですね。
チーム長(課長)
チーム長の主な業務内容は以下の通りです。
- チームリーダーのマネジメント
- 部門全体予算に対するコミット
- 事業部ミーティングへの参加
- 営業クロージングのフォローアップ
簡単に言うと、マネージャー予備軍です。
マネジメントする人数は一般職まで含めると5名〜10名程度でしょうか。
もちろん会社の規模によっては10名のマネジメントでマネージャーだったり事業部長だったりもします。
ある程度マネジメント経験は豊富になり、マネジメントできる人材を育てるというポジションになります。
転職して年収をアップさせたいのであれば、もう少し頑張って次の役職であるマネージャーを目指すと営業マンとしての市場価値が上がりますよ。
マネージャー
マネージャーの主な業務内容は以下の通りです。
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- 部門全体のマネジメント
- 部門全体予算に対するコミット
- 事業部ミーティングへの参加
- 営業クローザーの育成
会社によって異なりますが、マネージャーになると、営業は行わず、チームの数字管理に徹するパターンと、プレイングマネージャーとして自分でも数字を追うパターンの2つに分かれます。
プレイングマネージャーになるケースは部下の人数が5名以下の場合が多いです。
当然会社の考え方や体制、方針によっても異なりますが、規模の小さい営業組織の場合はマネージャーが現場の最前線に立たないと数字が中々上がらないので、実は最も忙しいポジションでもあります。
逆に、営業現場には出ずに、マネジメントに徹するマネージャーのパターンは部下が10人以上いるケースが多く、ほとんど現場には立ちません。
マネージャークラスになると転職でも売り手市場となり、優秀な人材であれば大幅な年収UPも狙うことが可能です。
部長
部長の主な業務内容は以下の通りです。
- 部門全体のマネジメント
- 部門全体予算に対するコミット
- 経営会議への参加
- 事業計画の売上及び利益にコミット
部長クラスになると、未達が会社の存続を左右するレベルになります。
特に営業部長が未達に終わるということは、すなわち会社の事業計画上必要な売上を達成できなかったということになり、経営にも大きく影響します。
与えられる予算も額が大きく、やりがいとプレッシャーが一気に上がる役職です。
誰でもなれるポジションではなく、社内の熾烈な出世争いを勝ち抜き、毎月圧倒的な数字と社内からの信頼を勝ち取った人だけが辿り着く役職です。
当然得られる報酬も高くなり、年収も安定して高くなります。
取締役
取締役の主な業務内容は以下の通りです。
- 会社全体のマネジメント
- 会社全体予算に対するコミット
- 経営会議への参加
- 事業計画の売上及び利益にコミット
営業職として極める役職の最高単位です。
取締役、もしくは執行役員が営業部長を兼任するケースはよくあります。
営業取締役という肩書きの方もたまにいますね。
会社のトップである代表取締役になるには独立をするか、生え抜き社長として役員会で任命されるしか方法はありません。
また、誰もが社長をやりたいわけではないので、営業職としてキャリアを積んでいった先に取締役という役職があると考えた方がいいでしょう。
役職の中でも取締役は特別なポジションです。
普通の社員とは会社から見た立場が全くことなります。
取締役という役職については以下の記事で詳しく説明しています。
→【取締役と代表取締役】違いや役割についてわかりやすく解説【外部リンク】
営業としてのキャリアを考えた時に、どのポジションまでを目指したいかというイメージは持っておいた方が具体的な行動に落とし込めます。
役職を上げるには
自分の役職を上げるには以下の2つを徹底的にやりましょう。
- 毎月目標数字を達成する
- 部下をマネジメントして結果を出させる
自分の数字だけ達成すればいいのでしょうか。
答えは「NO」です。
営業マンとして、会社の数字にいかに貢献できたのかという視点で見る必要があります。
毎月の予算達成はマストであり、会社や経営陣に信用される人材になることが役職を上げる最短ルートです。
部下のマネジメントを苦手とする営業マンも多くいますが、マネージャー以上の役職者を目指すのであればマネジメントスキルは必須となります。
外部で開催しているマネジメント研修に参加したり、マネジメントに関する書籍を読み、実践していきながら自分自身のマネジメント力を鍛えていきましょう。
管理職に必要なマネジメント力については以下の記事で詳しく説明しています。
管理職に求められる役割は、部下の育成、事業計画の推進、メンバーのスケジュール管理などが挙げられます。 日本の企業は名刺の肩書きにマネージャーと入れるパターンと課長や係長などの役職を入れるパターンに分けられますが、現場を管理(マネジメン[…]
経営者になるためのノート
ユニクロの柳井正社長が仕事に必要な4つの力を語っています。
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マネジメント
言わずと知れたマネジメント本の元祖です。
分厚い書籍のため全部読むにはかなりパワーを使いますし、1度読んだだけでは恐らく全ての内容を理解するのは難しいです。
それくらいノウハウが詰まっています。
人事の超プロが明かす評価基準
評価する側と評価される側の両方を理解することができます。
マネジメントの仕組みや評価の仕組みを理解することが、いい人材の育成につながります。
まとめ
いかがでしたか、営業マンとしてキャリアを積むならどんな役職があるかは理解しておいた方がいいですよね。
営業マンとして役職を上げ、今の会社で地位を上げるのもいいですし、プレーヤーからマネジメント側に回り、キャリアを積んで転職するのもいいですよね。
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マネジメントスキルを持っている営業人材は希少価値が高いので、すぐに転職するよりもまずは自分のスキルを磨くことから始めてみましょう。
それではこの辺で。バイ。